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C-3900&C-290V&C-280V
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当初、VSにしようかと思ったが、実際に聴いてみて&にすることにした。
故あって、C-3900を聴く機会に恵まれたので、このページを作成することができた。ただし、まだ所有しているわけではないので、慎重に取り扱うことになった。
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自家用車よりも高いので、とにかく慎重にセッティング、しげしげと見入ってしまった。 |
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今回はドライ部メカCDM9(LHH300R)、DAコンバーターはDC-91で行った。 |
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メインアンプは907iを使用、SP出力ラインを純銀線で補強している。 |
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短い期間ではあったが3者が揃った。 |
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外観など |
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- パネル下方が内側に僅かに傾斜しているので、これまでのデザインに比べ、精悍な感じを受ける。ヘッドフォン端子には少し疑問もあるが、これはハイエンドユーザーの要望に応えたもののようだ。
- 電源を入れるとセレクターが赤く点灯するが、違和感はなく、ボリューム及びセレクター周りの金の縁取りが高級感の演出に一役買っている。
- ウッドボンネットは、カタログで見るより高級感があり、280V、290Vより薄くスマートな印象を与える。特にリアパネルの仕上げが素晴らしい。
- 上部にある放熱用の窓から覗くと、基盤を抑えているアルミ?板が確認できる。カタログから受ける印象と異なり厚くしっかりしたもので、音圧の侵入を防いでいる。放熱用というより安全をみた息抜きのようだ。
- 底板は、290Vは厚さの違う磁性体鋼板の張り合わせで共振を打ち消すタイプだが、3900は非磁性焼結合金?の様な材質で、厚くしっかりしたもの。
- また、190×80×8mmの2カ所の切り抜きがあるが、その四辺の角は落されており、マットブラックの金網が張ってある。網みは厚くしっかりしたもので鳴きはなく、底板トータルでの振動対策は完ぺき。脚も同じ材質のようでゴツイが、裏にフェルトが貼ってあり、ラック内での移動がスムーズになるように考慮されている。
- 筺体全体としては、恐ろしく強靭な構造。
- 電源は、カタログによると、電解コンデンサー12本、トランス2基と290Vと同レベルか、やや上回るといったところ。
- セレクター、ボリュームなどの操作感は290Vと同じ感じだった。
- どこを見ても全く隙のない作りとなっている。
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ヒアリングの印象(バランス→アンバランス) |
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- メインとプリは自作バランスケーブルで接続
- まず、音出し前に残留ノイズの確認。ギョッとした、何も聞こえない、一瞬血の気が引いた。改めて部屋を静かにして聴くと、ほんのほんの僅かにきれいなシャー音が聞える、SN比が恐ろしくいい。
- 筺体と電源から、筋金入りの重低音と切り裂くような高域を想像したが、予想を裏切るあっと驚く普通のサウンドだった。
- 具体的には、何所にも強調感が無い音、つまり極めてフラット(自然)。低域がどすが効いているとか、高域が華麗とか、そういったアクセントは皆無、ちょっと肩透かしをくらったというのが第一印象。
- とはいえ、特徴はある。まず、全域にわたってカラフルな印象、いい方を変えると、音場の隅々まで光が当たっているといった感じだ。また、音の端々にどことなくフワッとした柔らかさ温かさがあり、ある意味、290Vとは対照的な音作りともいえる。
- また、音像の輪郭線は感じられず、鮮やかな水彩画(日本画)風の印象を与える。
- それでいて、音はどちらかというと前に張り出すタイプで、ポピュラーやジャズを勢いよく再生する。
- ただ、もともと明るく、ガツンとくるD-55ESには少し色がのりすぎていると感じる部分もあった。TVでいうとピクチャーを少し調整したいと感じることもあった。
- 次に、自然音源を聴いてみる。
- セイシェルの波の音は超微粒子で元気よく前後左右上下に動きまわる。ただ、鳥の鳴き声となったところで、おや?となった。
- 鳥のさえずりは最初は海中?から聞こえ、そこから音場が上に拡大していく箇所で、さえずりのエネルギーが全体的にトゥイーター周辺に引き付けられる感じで、わりと低い位置に定位した。
- エージング不足か、自作ケーブルの影響か?別途要確認
- この現象、同社のCDプレイヤーでも経験していたので、ここで、ノーマル(アンバランス)接続に変更
- 一聴して、鳴き声がトゥイーターから解放され、いつものように上方でピヨピヨ鳴き始めた。森のコンサートでも雷鳴が天井から降り注ぎ、雨音が超微粒子なので部屋がみるみる湿気っぽくなるのがよくわかる。
- ミュージックソースに戻ると、低域に筋金が入って、音像も少し後退し奥行きが出たことで、音場に陰影が付き、3900の特徴を残しつつも、290Vと同系列の音に変わったと感じた。
- 弓が弦を滑らかにすべるバイオリンのソロもいいが、真価を発揮したのは、TELARCの第9だ。ソリスト、コーラス、オケが混濁せず、渾然一体となったスケール感が見事、とりわけ低弦のコンサート会場風の分解能が印象的だった。
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まとめ |
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- 音の印象は、一言で例えると、伊藤若冲の「群鶏図」を思わせる音。今風に言うと、ウィンドウズの日替わりの鮮やかな壁紙写真のよう。
- バランスとノーマル(アンバランス)で音の印象が大きく(微妙に?)異なるので、念のため、どちらが自分のシステムやお気に入りのソフトに合うか試した方がよいかもしれない。
- クラシックの自然な再現、特に大編成ものの再生に適しているようで、20畳程度の専用リスニングルームは必須と感じた(自宅リビングでは不十分だったかも)。
- フルオーケストラにおける絹のようなサラサラとした高弦、低弦の限りない分解能、会場の空気感(ほこりっぽさ)の再現を目指し、コンサート会場から直行して作り上げた音に、オーディオ的味付けとして、鮮やかさを付加した感じだ。
- 音の印象の違いは、290VとのレファレンスSPの違い、製作者の音楽?音?年齢?あるいは評論家の違いによるものかもしれない。
- いずれにせよ、オーディオであることは忘れてはないらないし、また、何か(アクセント)を期待しすぎると、あまりにもフラットな音がするので、一聴、こんなはずじゃ(やらかしてしまった)と感じることもあるかもしれない(価格が価格なので)。
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つづく |